2/06/2010

NAREA | 北米レッジョエミリア協会

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北米レッジョエミリア協会は、イタリア / レッジョ・エミリアのReggio Childrenに属する団体で、北米全域をカバーする大きな傘のような感じ。

子供たちの健やかさ、そして、『レッジョ』の哲学と経験を学ぶ事をサポートするのが、目的だそうです。

年会費を払うと、メンバーになれます (リンク)。
メンバーになると、レッジョをやってる園のイメージ写真集のビデオCDがもらえます。 去年(2009年)は、屋外で活動する子供たちの写真でした。 他にも、雑誌が送られてきたり、会員専用のページにアクセス出来たり、カンファレンスの割引などの特典を受けられます。

入会する際には、会員についての詳細が、年々変更がされてるようなので、最新の情報をチェックする事をお勧めします。

また、NAREA公認の園・プロジェクト・大学情報をGoogle Mapにアップされてます (リンク)。 これについて、以下に、自分の考えを書き足します。


各地区に分かれて、プロジェクトが進行していて、
サンフランシスコベイエリアでは、The Innovative Teacher Project というのが、これに当たります。




~ NAREA 公認の園・プロジェクト・大学について ~

『レッジョをやってるよ!』という園では、かならず、『レッジョにインスパイア(触発)されたプログラムです』という表現を使います。 なぜなら、『レッジョエミリア教育法』を実践するのは、イタリアのレッジョエミリア市外では、不可能だからです。 VygotskyやBronfenbrennerが言うように、環境は、子供たちの学びに深く影響しています。子供たちは、それぞれの国・地域・民族・家庭・文化・言語・時間などの要素が混ざり合う中、それぞれの町で生活し、学んでいるのです。 これほど大きな “環境設定” は、ありえません。 この『大きな環境設定』を意識し、40年以上に渡り地域として試行錯誤・実践されてきたのがレッジョ・エミリア教育法であり、それをそのまま他の地域に移植しても、それは、『レッジョエミリア』には、なりません。

また、各地域が異なるように、それぞれの園、教室が違うのも、当たり前のことなのです。 先生たち・子供たち・保護者の方々、みんなが違ってて、そんな “みんな” が1つの教室に集まって、コミュニティを作るのですから。 この、それぞれのクラスの違いを、『教室のアイデンティティ』と呼び、心がける事も、レッジョが経験してきた大切な事の1つです。 だから『この活動をすれば、レッジョ!』とか、『このオモチャを使えば、レッジョ!』、『こういう設備を用意すれば、レッジョ!』ってのは、あり得ないのです。『レッジョの試み』をコピーする事はできますが、それが『レッジョ』という事では無いのです。


ということは、

つまり、どの園でも、クラスでも、今日からでも、たった今からでも、『うちはレッジョにインスパイアされてます!』って言えるのです。 言っていいんです!

すると、何が『レッジョ』なんでしょう?
どこで 『レッジョ』 を学び、理解を深め、実践し、失敗し、試行錯誤し、保育の質を向上させて行けるのでしょう?

まず、イタリアのレッジョ・エミリアに研修に行く事が考えられますが、レッジョエミリアが、いきなりの研修者を受け入れることは、あり得ません。 なぜなら、ただイタリアに行って、保育園やコミュニティを見て回っても、『レッジョ』は見えないからです。 大切なのは、目で見えることの裏側、“子供と接する心” です。 だから、レッジョでの研修には、『見学』だけでなく、ディスカッションが多く組まれます。

これは、1人では、無理っすよね?


自分が住む環境、自分の子供たちが住む国・地域・民族・家庭・文化・言語・時間の中で、子供たちと接するということは どういう事なのか?


みんなで集まって、気軽にワイワイ言いながら、発見していくのも、レッジョの経験です。
(ちなみに、レッジョ・エミリアは、ワインやチーズで有名な土地です。)

このような、みんなで集まれるキーポイントになる場所・プロジェクトなどをNAREAでは、募集・認定し、Google Mapに掲載されてます(リンク)。

つまり、『NAREA公認』とは、『これがレッジョだ!』というものではなく、レッジョにつながるキーポイントみたいなものなのです。

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